ドイツ展示会 業界情報 “AUMA 2021/3/18 より”

ドイツ展示会 業界情報サイト “AUMA”にて2021/3/18に投稿された記事を下記にてご紹介します。

見本市業界、再開のための実践事項を提示

  • 8つの要素により、関係者全員にとって安全な見本市の開催を可能にする
  • AUMA の経営責任者であるイェルン・ホルトマイヤー氏: ビジネスプラットフォームである見本市は、遅くとも夏には再開する必要がある。そのためには、今すぐ決定しなければならない。

ドイツの展示会 ・見本市は、2020年秋の経験をもとに、8つの要素から成る実践事項を定義した。これは、参加者全員にとって安全な見本市産業の再開を可能にするものである。ソーシャルディスタンスやマスク着用ルールの遵守に関する計画的なチェック、また使用面積に応じた訪問者数の一時的な制限、追跡のための連絡先情報の確保といったこともここに含まれる。

ドイツ産業見本市協会AUMA の経営責任者であるイェルン・ホルトマイヤー氏は、次のように説明する:「今必要なのは、このコンセプトに基づいた見本市を原則的に許可するという政府の決定だけである。途中一時的に再開していた短期間を除き、見本市業界が止まってからちょうど1年、経済全体への影響も深刻だ。3月22日に予定されている次回の首相会議は、その決定にふさわしいタイミングである。これは、3月23日に見本市を再開させるという話ではない。見本市を計画する際のリードタイムを考えれば、そんなことはそもそも不可能だ。連邦政府と州がしなければいけないのは、ビジネスプラットフォームである見本市を再び独自の1カテゴリと見なし、決議の中で再び許可することだ。そうして初めて、遅くとも夏からまた企業が市場を利用できるようになる」

3月3日に行われた前回の首相会議以降、35以上の見本市が中止になり、中止はこれまでに5月末の分にまで達している。第3四半期に予定されている見本市にすら、主催者と出展企業は今すでに決定を下している状況だ。

イェルン・ホルトマイヤー氏: 「検査の拡充、そしてワクチン接種率が着実に増加していることを受け、連邦政府と州は、企業のビジネスチャンスを再び作り出すために、リードタイムの長い業界にも計画するための具体的な見通しを示すべきだ」

詳細情報:
https://www.auma.de/de/ausstellen/recht/hygiene-und-abstandskonzepte-auf-messen-in-deutschland

【※以下、リンク先の翻訳】

ドイツの見本市における衛生・ディスタンスコンセプト

ドイツの見本市産業を安全に再開するための8つの要素

連邦政府と州は、コロナ禍における今後の進め方について協議し、(ロックダウンからの)段階的な再開を始めた。ドイツの見本市業界はリードタイムが長く、計画に長い時間を要するため、再開のためのゴーサインを至急期待している。

業界のマーケットプレイスとして、またイノベーションと協力の場として、見本市はドイツ経済の短期的および中期的な回復のために重要な要素である。特に中小企業にとっては、販売や流通の場として、地域的および国内見本市も必要だ。これまでに出展企業の50%以上が、見本市の中止により経済的損失を被っている。見本市の主催者とそのサービス業者の売上は、2020年に70%以上減少している。

そのためAUMAは、政治上の意思決定者に対し、見本市をできるだけ早く再開できるようにすることを求めている。 AUMAの観点では、連邦政府と州は、2020年に検証した仕様に基づいて考えるべきだ。見本市業界には公的に認可/検証/合意された健康衛生の総合的なコンセプトがあり、すぐに再び適用できる。

ドイツの見本市主催者は以下の対策を通じて、コロナ禍の時代、安全に見本市に参加するための前提条件を全て満たすことができる:

1. 利用可能な既存エリアの使用
ドイツの展示場には、会場全体の人々に求められる最小ディスタンス1.5mを確保するのに十分なスペースがある。

2. 利用される展示面積における来場者数の制限
見本市の主催者は、適用される規制に従い、1来場者ごとに特定の最小面積を提供する。

3. 来場者の流れの制御
見本市の主催者は、導線の計画、訓練を受けたスタッフ、および電子制御システムを通して、混雑が形成されないようにし、また来場者の流れが接近しすぎないようにする。

4. 追跡のための連絡先の確保
ターゲットを絞っての追跡を可能にするため、会場の全ての出展者、来場者、サービス業者の名前と住所を登録する。来場者のチケットは原則オンラインでのみ入手可能であり、特定の日付に対してのみ有効である。

5. 良質な空気
最新の換気システムにより、会場の入口、ホール、会議室の良好な換気を保証する。これは更に、オープンなブース構造に対応する規格によってサポートされる。

6. 出展者との連携
見本市の主催者は事前に、ブース設計・見本市の手順を計画する時点で、遵守しなければならないソーシャルディスタンス規則とブース内の衛生設備について、推奨事項とアドバイスを出展者に提供する。

7. 基準の適用と管理
医療用マスクの着用が義務付けられている。消毒剤は高濃度で提供され、接触面は全て頻繁に短いサイクルでの消毒を行う。見本市の主催者は、全ての見本市参加者に対し、適用される安全衛生規制について総合的な情報を提供する。見本市の全期間中、ならびに施工・撤去期間中、訓練を受けたスタッフが巡回して定期的にこれらの規則の遵守を監視し、違反に対しては適切な方法で注意する。

8. 現地パートナーとの統合的アプローチ
見本市の主催者は、地域の交通運輸連合や地元のホテル業界と密接に連携し、参加者がコロナの規則を遵守して見本市開催地に滞在できるよう尽力する。特に、参加者が公共交通機関で往復するのに十分な輸送能力を提供し、現在のコロナの規則に従った輸送を可能にする。

以下に、展示場や見本市会場におけるコロナ対策について、ドイツの見本市主催者から提供された情報の一覧を記載する。この一覧は、全てを網羅しているわけではないが、可能な限り最新の状態に保つように努めている。

見本市開催地のコロナ対策
【以下、各見本市の情報へのリンク】 ※翻訳省略

翻訳:株式会社 ノイ

出典元:AUMA

https://www.auma.de/de/medien/newsletter/messe-muenchen-zuversicht-trotz-geschaeftseinbruch
+15