ドイツと日本の展示会における違い
Vol.7 天吊り と照明

今回は、「 天吊り と照明」の違いについてご紹介します。

ドイツは 天吊り が基本!

ドイツの展示会では基本、照明器具や造作物、サインをトラス天井につけ会場天井から吊るします。その演出方法は様々で、ブースのデザインや演出の可能性がいくらでも広がります。

メリット

  • トラスや円柱といった造作を支えるための柱を落とす必要がなくなり
    ブース内の動線スペースを有効的に活用できます
  • 部屋の様にブースを空間として仕切ることもできます
  • 床、壁だけでなく天井も含めたブース演出が可能になります
  • 壁面で支えきれない造作物やAV機器、展示製品を吊るすことができます
  • 照明元をしっかり取ることができます

それでは、事例をご紹介します。

ダウンライト が埋め込まれた造作天井を吊っています。柱が1本もなくてブースがすっきりしていますね。
煙感知器等の消防設備をつければこのように天井を塞いで”部屋”を作ることもできます。
施工する人は大変そう。。。なんて思いますが、こんな天井をつくり出すこともできます。
折り鶴を上空に飛ばしています。世界観が出ていますね。
様々な形状のフレームやLEDスクリーンが吊られていて未来的な演出が光っています。

展示会ブースで照明はとても大事!

展示会において照明はとても大事です。照明によってブースの良し悪しが決まると言っても過言ではありません。照明は基本的に真上の高い位置から落とすことが一番効果的です。
低い位置で斜めに向けて照明が取り付けられていると目に刺さったりしますよね。
その点、ドイツではほとんどのメッセ会場で天吊り工事が可能ですので、照明も天吊り構造物から落とすことができます。

施工風景
アームがついた大型のクレーンや高所作業車で天吊り作業をします。
周りに造作物が建ってきてもこの伸びるアームで器用に作業をしてくれます。

事例写真
このように綺麗な造作天井に照明元をしっかり確保すると上質な空間に仕上がります。

天井をメッシュファブリックで塞ぐとブースが空間として独立します。独立することで他のブースとの差別化を図ることができ、ブランディングや世界観を演出しやすくなります。またグリッド状にトラスを組めば、照明も必要な箇所にまんべんなくに当てることが可能になり、見た目にも豪華になります。

日本の天吊りと照明

日本は?と言えば、残念ながら日本の展示会は会期が長く大規模な展示会でない限りは天吊り工事はなかなかできません。。。それは施工期間に関係しています。
日本の展示会は会期が3日間、施工が2日間というスケジュールが一般的ですが、ドイツの展示会は会期が5日間、施工が4日〜1週間程度です。
施工期間が長いため、天井構造物を吊る作業時間が確保できるということが大きな理由の一つです。

そのため天吊りができない日本のブースで照明元をしっかり確保しようとすると、トラスを建てたり、柱やパラペットを建てます。
ここに柱がなければ、、、この柱を上手く使ってどうにか、、、なんてことを考えなくてはなりません。壁面に照明をつけて飛ばすこともしますが、当てたいところに当てられないなどの課題が出来てます。

ドイツの展示会や見本市に出展の際には是非
“天吊り工事”を取り入れてみてください!

KS

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